頼まれ事をせぬ私

夏休に入る前に、或友人からウェブサイトを作って欲しいと頼まれた。私は殆ど悩む事なく、承諾の言葉を返した。一つに楽しそうであり、又、良い暇潰しになるだろうと思ったからだ。詰るに自分の為で、彼の為を思っての事ではない。彼の為を思うのであれば、自分でしなさい、と突撥ねるべきなのだ。だが、いざ作ろうと思おうとも作れない。いや、作れないと云うのはおかしい。作る気が微塵も起きないのだ。この作業をしようとも、私は何の利も得られない、然う思ってしまう。暇潰し等と思っていたが、暇潰すならば山程ある未読小説を読んでいれば良いのだ、図書館に行き、適当な小説を読んでいれば良いのだ。私の利の為に広告を載せてしまおうかと思ったのだが、彼が許してくれない。私は彼に対し、まだ出来ないと云う先延ばしの辯を繰返し述べている。やろうと思えば一日で出来る仕事なのにだ。

私が承諾せねば、彼は別の友人を頼っただろう。今思えばそちらの方が、彼は幸福だったのではないだろうか。ウェブサイトを作ると云う作業は慣れてしまえば本当に容易い事だ。私以外にも出来る人間は大勢いるだろう。そして私の扱える技術は非常に少く、何れも拙い。だと云うのに陸々考えずに、彼の頼みを承諾した。してしまった。彼に非道い事をしてしまった。

彼から電子メイルが届いた。完成を急げとの内容だった。申訣なく思った。やる気は微塵も起きなかったが、頑張ろうと思った。

と云うか、えろスタイル書こうよ、私。

然う云えば、夏休の宿題もやっていない。やるべき事が多過ぎる。頑張らなくては。

2006-08-14T18:09:39+09:00